家をリフォームすると言っても、規模や方法など様々です。
家の内部をやり直す場合、外壁をやり直す場合、柱などを残しての大規模リフォームなど、最近では素材などもバリエーションがあり、こだわりのリフォームを行った家も少なくありません。
SDGsの観点からも建て替えではなく修理して使う、古民家を再生するなどが注目を集めていたりもします。
そこで外壁のリフォームについて紹介していきます。
外壁リフォーム
外壁のリフォームと言っても、いくつかの種類があります。
外壁の塗り替え、重ね貼り、張り替えです。
建物の使用によって用いられないものや、劣化の状態によって最適なものが異なるため、最適なものを適切に選択することが大切です。
外壁のリフォームのタイミングは状況にもよりますが、10年あたりが目安です。
費用の目安としては建物の大きさにもよりますが、塗り替えの場合40万から70万円、重ね貼りの場合には150万円から、張り替えの場合には200万円からと異なります。
現在、最も普及しているのはサイディングです。
窯業系サイディングと金属サイディングがあり、適切なメンテナンスを行うことで、耐用年数は30年程度となっています。
金属サイディングのメリット
近年、金属サイディングがシェアを伸ばしつつあります。
そこで、都会的でモダンな印象を与える金属サイディングのメリットを紹介します。
金属サイディングには、主にガルバリウム鋼板が用いられます。
ガルバリウム鋼板はメーカー加工品が多く、断熱材一体型や遮熱フッ素塗装が施されています。
そのため断熱効果が高いことが、メリットに挙げられます。
外壁カバー工法をこの金属サイディングで行うことで、外壁とサイディング層の間に空気層が設けられることにより、断熱材だけでなく、さらに空気層による断熱効果も得られます。
防音性、強度、メンテナンス性においても優れています。
デザイン的なメリットとして、都会的で洗練された印象を与えるといった特徴もあります。
窯業と比べるとデザイン性に劣るとされてきた金属サイディングですが、技術の進歩により多彩なデザインや色彩が表現できるようになっているのです。
金属サイディングのデメリット
金属サイディングは、窯業や樹脂に比べて価格が高くなります。
新築時において比較してみると、樹脂サイディングの1.5倍、窯業サイディングの1.3倍程度価格が高くなります。
リフォーム時における外壁塗装と比べると、2.2倍から2.5倍程度のコストアップとなってしまうのです。
金属サイディングは板金工業者に限られてくる、というのもデメリットのひとつです。
窯業サイディングであれば工事業者に依頼できるのですが、金属サイディングの場合には板金工業者が必要になります。
専門性が高くなってしまうのです。
他にも、傷がつきやすい、錆びる可能性がある、といったデメリットが挙げられます。
最後に
外壁をリフォームすると家の印象がガラッと変わり、気分も上がります。
イメージや目的、予算に応じた適切な外壁リフォームを行いましょう。
金属サイディングにも技術の進歩で続々と新しいものが発売されているので、選ぶのも楽しみです。